コウモリが羽を広げたような姿が魅力のコウモリラン(ビカクシダ)、自分も2鉢目を購入しました。
板付で立派な状態だとお高いのですが、苗の状態だとかなり安く100円台から買えるところもあるそうで、近所のホームセンター コメリパワーでビカクシダの苗が598円で売ってたので思わず買ってしまいました♪
コウモリラン(ビカクシダ)=プラティセリウム
日本名でコウモリランと呼ばれているウラボシ科 ビカクシダ属はもともと熱帯地域で樹木に着生している植物。
日本では主にプラティセリウム ネザーランドという品種が出回っているようで、ホームセンターやナーセリーで安く販売されています。
平田ナーセリー で買った
ビカクシダを最初に購入したのは平田ナーセリーで 1580円でした。
迫力があるのに安く販売されているのはたいてい育てやすいネザーランドという種類で、鉢植えの状態で販売されている。
板付する準備
鉢植えの状態で根が詰まっているようだったので、5月の温かい日に思い切って初めての板付をやってみました。
鉢がギューギュー詰めだったのでハサミで切ってみると根詰まりというより土が固まってしまっていてやばい状態でした。早く気づいてよかった。
土を軽く取って根の部分を水苔で覆う。
3Dプリンターで作った板に板付
時間がなかったので適当に3Dプリンターでプリントした板に板付けしてみました。(後ほどちゃんとした?板付用の3Dデータも紹介します。)
ビカクシダの板付のコツは成長点を上に持ってくるのが良いようですね。
初めての板付でビカクシダだ落ちないように指のようなパーツ↓で水苔を抑えてみましたが、テグスでおさえれば無くてもよさそう。
最初はテグスを巻いて終わりでしたがちょっと落ちそうで怖かったので麻紐も追加して巻きました。
約4ヶ月後 9/4
春は10~15日に1回、夏は5日に1回は水にドボン(約10分)してちゃんと育ちました。
けっこう簡単に育って貯水葉が大きく成長しましたが、貯水葉を水につけると枯れやすいようなので、水にドボンするときはなるべく水苔の部分のみつけるようにしました。
そろそろ室内に 10/4
まだまだ暑いのですが、朝晩冷えてくるのでそろそろ室内に移動します。
室内に移動 11/9
室内の仕事場の壁に置くといつでもビカクシダを見れるのが素敵です。
加湿器の上に置く、意味ないかも
たまに加湿器の上に置いてみたりしましたがあまり意味はなさそう。逆に葉にあまり水滴を付け過ぎると葉が枯れてきてしまいました・・・
20日に1回ほど水苔の部分や裏の穴から霧吹きでスプレーして濡らせばよさそう。
冬の間も少しずつ成長する 2/16
ちょっとずつですが、室内が10度前後と温かいと少しずつ成長してくれます。
冬の間は少し温かい水で水苔が濡れる程度に霧吹きするのがよさそう。あまり水が冷たいと根も枯れちゃうのか?どうなんでしょう。
4月上旬 ベランダに出す
温かくなってきたのでエアープランツと一緒に外にだしました。
順調に成長している 7/11
夏は直射日光があたらないベランダの棚に設置する。ベランダが狭いので人間が通ると葉にあたってしまうので棚の内側にビカクシダがくるように3Dプリンターでパーツを作りました。
貯水葉が3枚ほど出ましたが、通常の葉がなかなか出ないで2022の夏にやっと1枚出てきた。
ビカクシダ2苗目
一つ目のビカクシダが順調に成長したので味をしめて2鉢目に挑戦しました。
コメリパワーでビカクシダを買う
ホームセンターだとナーセリーや植物専門店と違って、専門ではないので598円とかなり安く手に入れられました♪
葉も青々としていて葉数が多くなかなか良い苗。温かくなってきたら2枚目の板付に挑戦します。
こうなってくると新しいビカクシダは他の品種のベイチーとかグランデ・ステマリア・エレファントティスなどが欲しくなってくる・・・ナーセリーとかに売ってるのは1万円以上でかなり高い。
3Dプリンターでビカクシダの板付をちょっとデザインする
ビカクシダのかっこいいのはやはり鉢植えよりも板付にした状態で壁掛けで飾るととってもステキに見えますので、鉢植えの苗を板付にします。
ただ、木の板を加工するのは面倒なので・・・今回も3Dプリンターで板付の板を製作してみます。
最初の3Dプリンターで作った板付(上のほうにある画像)は適当すぎてかっこ悪いのでもう少しカッコいい板付を作ってみました。
3Dプリンターで板付をつくる
ゆるぷさんのこのページ↓を参考に自分もメッシュの部分と外側の枠の部分を別々のオブジェクトとして設定・出力してみました。
まずはサンプル 枠スタッズと内側メッシュ
小さいサンプルとしていくつか作ってみます。外側はスタッズ(ヘビメタの革ジャンなどに埋め込むアクセサリー)と呼ばれる三角錐を配置してテグスや麻紐を巻き付けやすいようにする。
枠の部分と内側のビカクシダの根がはるメッシュの部分を別々に3Dデータにしていきます。
外側は普通に壁がある造形物で、内側のみ壁がないインフィルがむき出しの造形物にするためにオブジェクトを2つにして個別に設定して、合体した状態でプリントしていきます。
3Dアプリは素人でも簡単に造形できる「www.tinkercad.com」、Fusion360などは最初はとっつきにくいので適当に作るならTINKERCADのほうが便利。
試しに上記2つのパーツを別々にSTLファイルで出力。
上記のようにTINKERCADでエクスポートを選んでSTLを選びダウンロードしましょう。
CURAでオブジェクトを保存
STLファイルを3Dプリンターが理解できるGCodeファイルに変換するスライサーソフトのCURAを起動します。
Ultimaker CURAは以下のページから無料でダウンロード可能。
STLファイルをCURAで開いて、オブジェクトをクリックして選んで、ファイル > エクスポートで保存します。
3mfファイルが保存される
「AI3M_○○.3mf」というファイルが保存される。
もう片方のSTLファイルを開く
もう片方のSTLファイルを開いて、先ほど保存した3mfファイルをファイル > ファイルを開くで選んで2つのオブジェクトを表示させます。
オブジェクトが2つになりました↓。
オブジェクトを個別設定する(内側のみ設定)
うまく2つのオブジェクトになったら個別に設定していきましょう。
内側のオブジェクトを選んで内側だけちょっと設定するだけで、スタッズがある外側のオブジェクトはデフォルトのまま特に設定しません。
(以下のアイコンはちょっと古いのですがアイコン以外は一緒です。)
設定する項目は3つ
左側の下から2番目のアイコンをクリックして、「設定を選択する」を選びます。
設定する項目は以下(↑上記画像のA・Bの部分)
- 上部/底面の厚さ:壁の厚みを0にすることでインフィルが露出する
- インフィル密度:内部の密度を%で設定する
- インフィルパターン:内部の模様を変更できる
設定する
下画像のように上部/底面の厚さを0にすることは決まっているので、0にします。
上部/底面の厚さを0にすると↓このようにすべての壁が0になります。
オブジェクトの位置がずれてしまったら
もしオブジェクトがズレてしまったら2つのオブジェクトを中心に移動しましょう。
編集 > すべてのモデルのポジションをリセットするにすると、すべてのオブジェクトが中心に移動します。
サイズが違って重複してしまう箇所がある時は不具合あるかもしれませんがサイズがぴったりな場合はずれなく中心に来るのでオブジェクトを動かしても大丈夫。
完成予想図をプレビューしてみる
インフィル密度とインフィルパターンを変更していくつか試してみます。
右下のスライスボタンを押したらプレビューを押して完成予想の造形物をみてみましょう。
インフィルパターン ジャロイド
インフィルパターンをジャロイドにしました。こちら↓が一番板付に合いそうなパターンになる。
その他のインフィルパターン
いろいろなパターンがあって、底が見えないものがあるのでこれらのインフィルパターンは板付には合わないかなぁ、
キュービックと似たようなキュービックサブディビジョンシェルもありました。
グリッドやキュービックでインフィル密度を調節すれば板付として使えるかな。
こちら↓は外側の壁がなくインフィルだけだと分離してしまいそうで使えない。
3Dクロスでインフィル密度40%くらいだと適度な穴があいてくるけど、やはり25%以下が良いのかもしれません。
インフィル密度40%以上にすると穴があまりできないので、もう少し研究して板付つくってみます。
テストプリント パターン
いくつかのインフィルパターンをサンプルとしてプリントしてみました。↓このくらい小さいのをテスト的にプリント。
3Dクロスは穴が少なめ
3Dクロス↓だと穴が少なくてちょっとビカクシダの板付には合わないかなぁ、
インフィル密度を低くするとスカスカになる
インフィル密度は↓このくらいの15%くらいがよさそう。
インフィル密度を10%とか5%くらいにすると穴だらけでスカスカになる。
インフィル密度は15~20%くらいが良いようです。
インフィルパターンによっては板付中に崩れる可能性あり
インフィルパターンのクロスにすると↓今はギリギリくっついてはいるものの、しばらく経つとインフィルが取れてしまいそうにもろくなっているのでクロスは向かないようです。
いくつかプリントしてましたが、やはりジャロイドがよさそう。
ジャロイドが板付には一番合いそう。
3Dプリンターの造形物はツリーサポートが便利
こちらは特に板付とは関係ないのですが、造形物が空中でプリントするときのサポート材がより便利になったのでメモとして残しておきます。
上記のようにAdvanced設定にするとサポート材をツリー構造にできて、ベーシックなサポート材よりもかなりサポート材が取れやすくなります。
エアプランツの鉢をプリントするときのサポート材をツリーにしたら↑このような根っこのようなプレビューになった。
ビカクシダの新板付 デザイン
新デザインは正方形で四隅に穴、下のほうに落下しないように支える棒を刺せるように穴を開けて作ってみました。↓
結局あまり良いデザインが思い浮かばなかったので、ベーシックな形の板付作ります。
ビカクシダ板付用の3Dデータ公開
インフィルはジャロイドが一番良かったのでジャロイドに。インフィル密度は15%にしてみました。
上の板付の板とイケア ヒュッリスの棚に取り付けられるフックもいくつか作りましたので一緒に公開させていただきます。
板付 3Dプリント
デザインができたので板付をプリントしました。↓なかなか良くできて満足。
サイズは16x16cmで厚み1cm、3Dデータは上で公開していますので参考にしてくださると喜びます。
初心者なので水苔が落ちるかと心配で下に落下防止の棒もプリントした。
フックもプリント完了。
板もできたのでいよいよ板付していきますね。
ビカクシダ板付
さて、やっと板付できる気温と板も完成しましたので板付していきます。
麻紐で板付
植わっている鉢からなかなか取れずに葉が一枚とれてしまいました(泣)
土はなるべくとりましたが全部取らずに水苔を巻いていく感じにして、テグスで仮止めして麻紐をぐるぐる巻にして完成。
けっこう簡単に板付できました。
ビカクシダ下向いちゃった・・・
うまく板付できたと思ったのですが、ビカクシダが下向いてしまっていました・・・どうしようか?もう一回やりなおし??
斜めのフックを作る
ビカクシダをもう一度外してつけると傷んでしまいそうなので、そのままにして角度があるフックを作って設置する。
これならば葉が横を向いているので良いのではないだろうか?
前に出てくるのでバックさせる
フックを斜めにしたのはいいけど、今度は棚から板付が前にですぎてるので反対の穴に差し込む。
下にも穴作っておいてよかった↓多少前にでてるがこれで人が通ってもぶつかりにくくなる。
貯水葉が2つ出てきた 6/18
板付したあとは半月ほどこの状態で水を与えないで、その後は10日に1回ほど水に10分くらいドボンして水を与えていると貯水葉が2つでてきた。
このビカクシダは1つではなくて2個か3個が固まっているみたい。
貯水葉が大きくなってくる 7/11
貯水葉が大きくなってきた。貯水葉の間にもう一つ成長点があるようですが、こちらは変化なし。
このまま順調に育ってくれると嬉しい。
板付が斜めなので2・3年したら植え替えたほうが良いのでしょうかね。
根腐れした(泣)
2023/5/1 根腐れの様子
新しく板付した小さいほうのビカクシダ ビフルカツムが根腐れしました・・・
買った時に鉢に入っていた土をちゃんと取らなかったのが原因。
板付けを分解して悪くなった根を取り除いて水栽培に変更する。
5/27 復活してきた!
水栽培にして毎日フローラ活性剤HB-101をスプレーしていくと、葉が青々してきて復活の兆し♪
新芽も出てきました↓
新しい芽はまだ?生えてない、どこか生えてるっぽいけど画像では分からない。
再度板付けにする
新芽がどんどん出てきて復活ですね。
7/15の様子
やはり古い葉がだいぶ落ちたけど、新芽がたくさん出てきたので1・2年様子見です。
2023/7/24 プラティセリウム
プラティセリウムのほうは根腐れもせずぐんぐん成長中。
古い葉は枯れてしばらくすると落ちます。
しばらく様子みて変化がありましたら追記しておきますね。
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